十人十色。【出囃子の話】
出囃子がすきだ。
お笑いが好きな方なら必ず知っているはずの "出囃子(でばやし)" 。最初お笑いを好きになってすぐの時は、まず読めませんでしたし、芸人さんごとに決まった曲があることも知りませんでした。
でも、お笑いをどんどん好きになっていくうちに気づいてしまったのです。
出囃子って、エモい。
(よくわかってないエモいの乱用)
今回はそんな出囃子について、お話しようと思います。
まず出囃子っていうのは、芸人さんが出てくる時に流れる曲のことを指すのですが、必ずいつも芸人さんごとに同じ曲が流れるようになっていて、その曲は本人達が決めています。いわゆるその芸人さんのテーマ曲、みたいなところでしょうか。
芸人さん本人が決めるため、ジャンルや曲調などもバラバラ。好きなアーティストの曲を使っている方もいれば、アニソンを使っている方、自分たちのコンビ名にかけている方や、完全にネタに走っている方など様々です。
なので、出囃子には芸人さんの雰囲気や個性が現れてきます。
例えば、私の推しである祇園は 「彩り / Mr.Children」 を出囃子として使っています。
何故この曲なのか理由はわからないのですが、櫻井さんがミスチル好き芸人であることから選ばれたことはほぼ確実。おふたりの空気感にもぴったりです。
次にミキは 「ルージュの伝言 / 荒井由実」 が出囃子として使用されています。
魔女の宅急便の主題歌であることから、何故か2人がジブリの登場人物に見えてきてしまうのです。素朴な雰囲気がミキらしいな、と感じます。
次にトットは 「N.G.S / ASIAN KUNG-FU GENERATION」 が出囃子として使用されています。
イントロのギターが印象的なこの曲。こちらの曲も理由はわからないのですが、やっぱりおふたりにお似合いだと思ってしまいます。
自分が作った曲を使っている人の例として、ラニーノーズは自らが所属しているバンドの 「Bunny / Runny Noise」 を使用しています。
アニソンの例としては、ジュリエッタは藤本さんの趣味から 「脳漿炸裂ガール / 初音ミク&GUMI」 を 、ゆにばーすは 「アラレちゃんのオープニング」 を使用しています。
このように、芸人さんによって出囃子のジャンルや雰囲気は様々。それぞれの個性が全面に現れるのです。
そして、出囃子のいいところがもうひとつ。
テンションが上がる
劇場やイベントを見に行った時に、自分の好きな芸人さんの出囃子を聴くと、やっぱりテンションが上がってくるもの。私の場合は、出囃子で心の準備をしています。笑
特にトットとミキは、生で見に行って出囃子を聞いた時死ぬほどドキドキしていましたが、心の準備がちょっとだけできた気がします。
でもこれは私だけかもしれませんが、逆に楽しみにしていた芸人さんの出囃子が1番最初に聞こえると、好きなものは最後に取っておきたいタイプの私は、ちょっと残念な気持ちになったりもします。
私はまだまだお笑いド新規なのですが、いろんな芸人さんの出囃子を調べていく中で 「こんな曲使ってるこの人、どんな人なんだろう?」 「この人こんな曲好きなんだ!」 と様々な発見をしました。私みたいにもっとお笑いを知りたい、好きな芸人さんの出囃子を知りたいと思った方は、調べて聴いてみて欲しいです。新たな発見があるかも……?