推しのおはなし。

ただただ推しの良さを知って欲しい。

神チケが紙切れになった話。【滝沢歌舞伎ZERO2021】

 

 

 

 

2021年5月16日

滝沢歌舞伎ZERO2021」

東京・新橋演舞場公演が千穐楽を迎えました。

 

 

 

時には世の中の情勢に振り回されることもあり、初日から今日まで無事にとはいきませんでしたが、千穐楽公演を終えることが出来て、しっかり幕を閉じることが出来たというのは、とても喜ばしいことです。

 

 

日々様々なものと闘いながら、今日まで公演を続けるために尽力してくださったスタッフさん、しっかりと感染対策をして観劇をしたお客さん、そしてSnow Man・IMPACTorsを始めとした演者の皆さん。ひとまず、新橋演舞場公演お疲れ様でした。

 

 

 

 

ただそんな中で、心の整理がつかないまま今日を迎え、幕が閉じてしまったことを素直に喜べない人がいることも事実です。

 

 

元々応募が出来ずに行けなかった方、応募をしたけど落選してしまった方、当選したけど世の中の状況を鑑みて自分で行くのを断念した方。様々だと思います。

 

 

私も実は、そのうちの一人です。行きたくても行けなかった、いわゆる「中止組」の部類の一人です。

 

 

中止ということが正式に決まってから、いろいろと思うことがありました。いろんな意見も見てきました。今日はそのことについて書いていこうと思います。

 

 

 

 

画像より下は、「中止組に含まれている私個人」の意見です。

 

中止組の人を代表して言っているわけでも、中止組の総意だと言っているわけでもありません。あくまでも個人的な意見ですので、この記事を読んでマイナスな意見を持ったからと言って、中止組をまとめて卑下するのはご遠慮ください。

 

また、見たくないという方は、この時点でブラウザバックされることをオススメします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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私は数ヶ月前、どうせ当たらないだろうとほとんど諦め状態のまま、ダメもとで滝沢歌舞伎のチケットの応募をしました。そして、2月の中頃に奇跡的に5月2日のチケットを当てることが出来ました。

 

 

その日から、辛いことや苦しいことがあっても「私は滝沢歌舞伎を当てた女だ!何も怖くない!」と思いながら、ただ前向きに毎日頑張ってきました。3月には特別上映にも行って、演舞場の予行練習をしたりもしました。今思えば演舞場の予行練習ってなんなんでしょうね。

 

 

4月の後半に実際にチケットが届いて、私は1階席前方の上手側でした。今までそんなに近い席のチケットを当てたことがなかったので、一緒に行く友達と大興奮したのを覚えています。席の見え方をひたすら調べたり、ネタバレを踏みすぎない程度に誰が上手に来るのか調べたり。チケットが届いてからの期間は、毎日が楽しかったんです。

 

 

でも、今ではそれが夢だったんじゃないかと思ってしまうほどです。

 

4月24日に正式に発表された、一定期間の公演中止。その発表を見た瞬間、時が止まったような気がしました。もうあんなチケット絶対に手に入らないと思っていたら、目の前で消え失せてしまいました。幸せのチケットがただの紙切れになってしまいました。

 

 

 

誰が悪い訳でもないし、誰のせいにも出来ないからこそ、中止が決まった直後はすごくすごく苦しかったです。たくさん泣きました。しばらく彼らの曲を聴くのも、姿を見るのもキツくて。何も悪くないとわかっているのに、嫌いになってしまいそうでした。

 

社会生活に必要なものが切り離されることになって、真っ先にエンタメが切られてしまうのはどうしてなんでしょうね。私たちにとっては、エンタメだって十分社会生活に必要なのに。

 

もちろん、命より大切なものは無いですし、生きていればいつか会えるからというのもわかります。でも、そのいつかが掴めるはずだったのに、こうやって何度も遠のいてしまっては、そのいつかっていつなの?とマイナスな気持ちになってしまうのも無理はありません。

 

 

 

 

中止と同時に、延期は無く、払い戻しがされるとの発表も聞きました。中止になったならば払い戻しがされて当然だとは思いますが、正直少しだけでも夢を見せて欲しかったのが素直な意見です。

 

ほんの僅かでも延期の希望が残っていたのなら、しばらく待ってくださいって言ってくれても良かったのに。払い戻しなんていつだっていいのに。演舞場のスケジュール的に難しいというのは重々わかっているけれど、やっぱり1度だけでも延期と言って欲しかったなぁ、なんて私は思います。

 

 

 

たまたまその期間に当たった人だけが「中止組」と言われ、名乗るようになり、Twitterなどでも悲しい声をたくさん聞くようになりました。特に5月5日に行く予定だった方は、本当に心苦しかっただろうなと感じます。特にと言っても、見に行く人にとっては、その日その1回きりなので、全部の日が特別だとは思いますが。

 

中止と決まって、Snow Man・IMPACTorsを始めとした演者さんや観客を守るため、要請に従ったなら仕方ないとすぐに切り替えることが出来た人もいれば、見に行けた人が居た中で、何故自分たちだけがと、飲み込むのに時間がかかった人、未だに飲み込めない人だってたくさん居るはずです。

 

 

 

それから、メンバーのブログが更新され、9人の動画も上がりました。正直、賛否両論がありましたよね。

 

悪く言うつもりはさらさらないのですが、あの頃の私はどうしても彼らの言葉を素直に受け止められない側の人間でした。でも、その意見を表に出すことはやめようと思い、せめてもと一緒に行く予定だった友達とだけ意見を交わしました。

 

ただ、その気持ちを表に出さずには居られない人だって中には居たはずです。気持ちというのは、賛も否もどちらもです。中止組はそこで、かなりバッシングを受けましたね。私は直接言われた訳ではありませんが、いろんな方のツイートを見て、まるで自分に言われたような気がして苦しかったです。

 

彼らが私たちに笑顔で居て欲しいと起こしてくれた行動や、投げかけてくれた言葉で、救われたという人、本当に優しいんだねとさらに大好きになれた人、逆に傷ついてしまった人。たくさんの人がいたはずです。

 

私は正直、笑顔になんてなれるわけないと思ってしまいました。誰もが経験したことない初なんて、そんな初いらないよって思ったし、笑顔でね!なんて言われても無理だし、本当はこの目で見るはずだった、桜が溢れた舞台上で笑ってる彼らのことなんてまともに見れるはずありませんでした。

 

24日の夜には、幕は閉じませんとお見送りがあったという話も聞きました。それも、その時は理解できませんでした。言ってることは前向きで、舞台に立つ上では素晴らしい心意気だとは思うんですけど、あのタイミングでお見送りをするのは違うよねって思った人も、たくさんいましたよね。

 

 

 

その後に、滝沢歌舞伎カンパニーの皆さんの計らいで配信も行われました。

 

見るか見ないか悩みましたが、これを逃したら今年の歌舞伎は見れないかもしれないと思うと、どうしても見たかったので見ることにしました。舞台自体は素晴らしかったし、すごく面白くて最高に幸せだったんですけど、終わったあとの取り残された感は悲しかったです。あぁ、これで私の今年の滝沢歌舞伎は終わりなんだなって。

 

 

また、12日からは公演が再開されることになりました。

 

中止になった期間から何が変わったの?って何度も思ったし、少しづつ自分自身の気持ちが落ち着いてきた頃に再開されることを聞いてしまったので、余計に辛かったです。本当に私たちだけが、チケットを持っていたのに行けなかった人になってしまったんだと、取り残された気分になりました。冒頭でも話したように、千穐楽を迎えることが出来るという喜ばしさと、取り残されたまま幕が閉じてしまうんだという虚無感に苛まれました。

 

中止前と同じように、毎日のように観劇レポが流れてくる毎日。何か特出したことがあればトレンド入りする。見たくなくても視界に入ってきちゃうんですよね。

 

 

Snow Manのファンだけじゃありません。IMPACTorsのファンの方も、もちろん辛かったと思います。私たちはまだ、ブログの定期更新などがあって、彼らに気持ちが伝わって、気持ちが繋がってると思えたりもしましたが、ブログが定期的に更新される訳でもない、動画をたくさん上げれる訳でもない。取り残されたような気持ちがあったと思います。話題に上げられていたのは基本的にSnow Manだったし、余計にそう思っていた人もいたかもしれません。

 

 

 

 

 

 

未だに見かけます。

 

 

「何をしてくれたら気が済むの?特別扱いして欲しいだけなの?」

「会いたいならお金を積んでチケットを買えばいいじゃん」

「中止組は暴論ばかり言って、わがままで害悪だ」

「日頃の行いが悪いからそうなるんだ」

 

 

 

何をしてくれたら気が済むのかなんて、そんなのどれだけ延期されても、生で彼らを見に行くことしかないじゃないですか。でも、それはきっと今回はもう叶わないってわかってるから辛いんです。どんな形であれ、少しくらい報われたいって思っちゃダメですか?

 

 

会いたいならお金を使えばいい。確かにそれもそうかもしれない。今の時代、お金を出せばチケットくらい買えるのはわかってるけど、それはそもそもあってはならないことだし、正規ルートで当てたチケットだから価値があると思うのは私だけですかね。自分で頑張って頑張って、やっと手にしたチケットで行くから幸せを得られるんだと思うし、お金が無い中でもやっとの思いで当てた人だって中にはいるはずです。そんな人にお金を積んで買えなんて、お門違いだと思いませんか?

 

中止組は害悪だ。そんなの一部だと思います。もちろん本当に暴論を吐いて、どうしようもないことを言っていた人だって居るかもしれません。でも、ほとんどの人が、チケットが目の前で消え去った悲しみを消化しきれなくて、何とか僅かな希望だけでも掴みたいと思って足掻いて、もがいてるだけなんだと思います。もしその行為が害悪だと見なされているのであれば、そんなつらい話ないと思います。生で会える権利は無くなってしまったかもしれないけど、足掻く権利くらいはあってもいいんじゃないですか?

 

日頃の行いが悪いからそうなる。本当にそうなんですかね?もしかしたら本当にそうかもしれない人だっているでしょうけど、推しの為に日々を必死に生きて、その上でチケットが取れた人が大半だと思います。誰かからチケットを奪い取って得た権利でもなんでもないのに、何も知らない人から日頃の行いが悪いって言われるの、納得いかないです。

 

 

 

 

中には、彼ら本人たちからも、中止組は厄介な奴らだと思われてるなんて意見も目にしますが、根拠もないようなこと言わないで欲しいですよね。もし仮に本当にそうだったとしても、彼らは中止組という漠然としたまとまりを嫌うことは無いはずです。その中にも、彼らの幸せを思ってくれてる人がいたり、辛くても前を向こうとしている人がいることをわかってくれていると思うんですよね。本当の彼らなんて知る訳ありませんが、少なくとも今まで応援してきた私は、彼らのことをそんな人だと思って見ているので。

 

 

 

 

 

 

 

 

いろいろと書いてきましたが、まとめると、どうにもならないことはわかってるし、誰も悪くないこともわかってる。でも、せめて足掻くのだけは許して欲しい。同情も否定もせず、私たちの意見もひとつの意見として見ていて欲しい。それだけです。

 

 

慰めて欲しいわけでも、もちろん批判されたい訳でもないんです。そんな気持ちもあるよね、それも意見だよねって、首を突っ込まずにひとつの意見だと思って欲しいんです。

 

 

 

 

 

 

 

ここまで読んでくれた方は、大半が中止組の方かと思います。

 

 

中止が決まってからの毎日、すごくすごく辛かったですよね。推しの姿を何のフィルターも通さず見たかったし、同じ空間に居られていることを感じたかったし、歌声も聞きたかったですよね。痛いほどわかります。私は先日の休演日に、どうせならと記念に誰もいない演舞場に足を運んで写真だけ撮ってきたのですが、心の整理がつくばかりか、余計に辛くなってしまいました。

 

今も辛いかもしれませんが、滝沢歌舞伎はこれからも御園座へと続いていきます。まだまだ辛いと感じることがあるかもしれません。そんな時は1人だと思わずに、同じ気持ちの人がたくさんいるってことを忘れないで欲しいです。Snow Manのファンも、IMPACTorsのファンも関係ありません。中止組だけが、お互いの気持ちをわかりあえるはずです。ひとりじゃないって最強なんですから。

 

 

 

 

 

長々と書いてしまい、まとまらない文章ではありましたが、最後まで読んで下さりありがとうございました。

 

御園座公演が、初日から大千穐楽まで途切れることなく、無事に完走できることを心から祈っています🌸

 

 

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